スローハンド有限会社は、浜松で自然の力を活かしたパッシブソーラーと心地よい木の家を提供する工務店です。

スローハンド(有)は、浜松で自然の力を活かしたパッシブソーラーと心地よい木の家を提供する工務店です。

気候風土を読み取る

2022年12月22日 12:00 pm カテゴリ: 

スローハンド代表の森田です。

 

今回は「気候風土を読み取る」です。
ここ数日、一段と寒さのギアが上がりましたね。
日本海側はすごい雪で大変そうですね。
浜松は寒いといっても、冬に雪が積もるのは

数年に1回あるかないかです。

事ほどさように、地域ごとでその場所の特性というものがあるわけです。
 
そこでの暮らしをよりよいものにするには、
その地域ごとの気候風土をしっかり読み取り、
それに対応した住まいにすることが望ましいと思っています。
 
ハウスメーカーさんや建売業者さんは、
どこで建てても、どこに住んでも同じ一律の家を是としていますが、
われわれ地域工務店は、そこはこだわっています。
とはいえ、地域工務店でも
寒ければ、暑ければエアコンをつけて暮らせばいい…
要はその稼働率を最小にして
いかに省エネにするか、それがエコハウスの定義だ。
と考えて、実践している工務店も多いのですが、
もう少し建築でできることを工夫したい
僕らは考えています。
 
例えば、夏は日射遮蔽と通気を建築のなかでしっかり確保すること。
日照の厳しい南側に大きな軒を設け、暑い空気が上昇する原理を見越して、
1階から2階へ抜ける空気の道を造るなどです。
これらは基本的なことですが、これに加えて地域の気候風土を読み取って
それを建築の中に落とし込むことも、とても重要と思っています。
 
夏というと、南風というイメージが強いと思いますが、
実は浜松地域での8月の風の頻度をみると
南より、わりと北東は東からの風の頻度が多いんですね。
これは、アメダスの気象データをみるとよくわかります。
冬は、ご存じ遠州の風物詩である「からっ風」が西北西から吹き、
その頻度は過去ずっと一番なのですが、夏は結構年によって違ったりします。
気候風土の読み取りってすごく大事なんです。

 

染地台の家西側からの外観。南側に大きく張り出した1階部分が「からっ風」を除ける役割を果たします。

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