スローハンド有限会社は、浜松で自然の力を活かしたパッシブソーラーと心地よい木の家を提供する工務店です。

スローハンド(有)は、浜松で自然の力を活かしたパッシブソーラーと心地よい木の家を提供する工務店です。

住まいにおける温故知新 2

2023年03月29日 2:52 pm カテゴリ: 

こんにちは、

スローハンド代表の森田です。

 

昔の日本の家屋というと、どんなイメージを持たれるでしょうか?
私は子供の頃は薄暗くて寒くて、独特のにおいというか香りというか
それが得意ではなくて、絶対に住みたくないなぁ…と思っていました。
それが、だんだん歳を取るごとにいろいろな日本の建築を見たり、

それに関する知識を得る中で、むしろ昔の日本の家がよくなってしまい、

30歳くらになる頃には、すっかり「そういう家に住みたい」に変わってしまいました。
知るっていうことは大事ですね!!
 
昔の日本の家屋に定番なのが、「格子」であったり「土間」であったり、
「瓦屋根」であったり…それらが街並みを形成し、独特の雰囲気を醸し出しています。
でも、それらのほとんどが、デザイン上必要だからとか、
遊びごころでとかいうものではなく、暮らしていく上で必要だから、
このデザインというものばかりです。
ですから、カタチだけ真似るのではなく、
自分たちの暮らしにほんとうに土間が必要なのか?
格子が必要なのか?あるいは瓦屋根が必要なのか?
まずは、そういう観点から考えることが重要です。
 
カタチだけ真似したものはとても薄っぺらで整合感が感じられません。
ですから、ひとつひとつ意味を考えた上で取り入れるのがよいと思います。
たとえば縁側なんて、昔の日本の家に必ずありますよね?
縁側は住まいのウチとソトをつなぐ独特の空間です。
昔の家では、そこがある意味接客空間として使われ、
家の中に招かなくても、そこで世間話をしたり、
ちょっとお茶を飲んだりできるとても便利として使われました。
農家の家では、そこでちょっとした作業もできるわけですから
逆にないと不便だったでしょうね。
 
では、現在の暮らしで縁側ってどうなんでしょうか?
あまりご近所づきあいも多くない現在、
昔ながらの縁側の使い方はされないかもしれませんね。
でも、たとえば農家でなくても、ちょっとした作業をしたいことって
暮らしの中では結構あります。
そんなときに活用することは大いに考えられます。
また、縁側は建具と建具にはさまれた「大きな空気層」の役割も果たすので
最近特に重視されるようになった温熱性能の高い家という部分でも
建築として”効果をもたらします。
そういう意味でも余裕があったら、ぜひ空間として設けたい場所ですね。

 

障子の向こうに縁側を設けた実例(佐鳴湖公園そばの家)

メールマガジン登録受付中。

見学会などイベントの情報や家づくりに関するトピックスはもちろん、家づくりに役立つ情報をセミナー形式で週2回お届けします。 ご希望の方は下記フォームよりご登録下さい。

個人ブログはこちら