スローハンド有限会社は、浜松で自然の力を活かしたパッシブソーラーと心地よい木の家を提供する工務店です。

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今一度、パッシブデザインを考える 2

2023年04月13日 12:00 pm カテゴリ: 

こんにちは、

スローハンド代表の森田です。

 

そもそもパッシブデザインでつくる家と、そうでない家との違いはどこにあるのか?
そこを理解しておかないといけないですよね。
今では普通になった高断熱・高気密もパッシブデザインの要素のひとつです。
ただ最近は、その高断熱・高気密だけが一人歩きしてしまっている傾向があって、
ちょっとその数値を競い合うことがヒートアップしているように感じます。
もちろんよりよい住宅になるためには、高断熱化・高気密化はよいことなのですが、
他の要素もしっかりケアしないと偏った家になってしまい、
結果住み心地のよくない家になってしまいます。
 
さて、パッシブデザインの断熱と気密以外の要素とは何か?
それは、「集熱」「蓄熱」「排熱」「日射遮蔽」「通風」「採涼」といったものです。
何となく言葉の感じから何を意味しているかわかりますよね?
と同時に、この6つの要素は建築手法によってかなり実現できるものなんです。
先に断熱・気密だけが一人歩きしていると言いましたが、
その2つはどちらかというと工法に属するものなので、
比較的簡単に取り入れることができます。
それに対して後で挙げた6つの要素は、建てる場所の環境であったり、
建てる家そのもののカタチや立地だったり、

いろいろ複合的かつ個別に検討しないといけないので、手間といえば手間なんですね。
ですから、それをエアコンを活用することで代用したり、
素材や建材で足し算したりして、パッシブデザインらしくしている建物が結構多いんですね。
 
でも、ここにしっかり取り組むかどうかで住み心地がずいぶん変わると私は思っています。
高断熱・高気密にしてエアコンを1年中つけても、それほど電気代がかからない

省エネ住宅というのも暮らし方としてはアリですが、
天気のいい日は窓を開けて、外の空気を取り入れたり、
暑い日でも結構通風だけで涼しく過ごせたり、
太陽の熱をつかってお湯を採ったり、家を暖かくするという暮らしの質感は、
それとは、またちょっと違ったものだという実感があります。
気持ちのよいものはだいたい外からやってくる・・・
懇意にしている建築家・伊礼智さんが、よくそう口にされます。
外とのつながりを重視すると、断熱・気密以外の6つの要素が
すごく大事なことに気づきます。

 

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