スローハンド有限会社は、浜松で自然の力を活かしたパッシブソーラーと心地よい木の家を提供する工務店です。

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今一度、パッシブデザインを考える 5

2023年04月18日 1:00 pm カテゴリ: 

こんにちは、

スローハンド代表の森田です。

 

先回は、冬の日射取得…ダイレクトゲインを

結構軽視しているお宅が多いことをお伝えしました。
同時に、その効果は大きさが侮れないこともお伝えしました。

ダイレクトゲインと上手に付き合うためのポイントは2つあります。
ひとつは、冬の日中南面の窓のカーテンやスクリーンを閉めないこと。
もうひとつは、日射取得ができなくなる時間になったら

できるだけすみやかにカーテンやスクリーンを閉めて断熱に努めること。
どうですか?
もうこれだけで厄介だなぁって思っていませんか?
でもこれを行うだけでもずいぶんと違うんですよ。
できるだけそうしてみてもらうとよいのですが、
断熱性の低いお宅では、どんどん貯めた熱が奪われていきますので、
現在の基準で建てる家で体感できるとその効果のほどがよくわかるはずです。

さて、日中窓をガラスのみにすることに抵抗のある方の理由の一番は、
人の目が気になるというのと直射日光が不快というものですが、
これは設計である程度解消できる部分もありますし、
そもそも南面は窓とセットで軒を深くしたり、

2階にバルコニーを設置したりして、
日射を防ぎたい夏の対策をとっておかないとパッシブデザインとはいえません。
でも、これを怠っている家が結構多いんです。

軒を深くしても冬の入射角は、浜松で35度くらいですので
1間(1820ミリ)くらい軒が出ていても、日差しは十分取り込めますし、
同時に軒によって家の中が外の人から見えにくくなります。
さらにそうすることで必要以上の日差しを家の中に入れなくて済むので
やはり軒はセットで考えるべきですね。

 

もうひとつは、庭の植栽です。

冬は落葉の木は葉を落としますが、それでも南面の庭に樹木があると、
それなりに視線を遮る効果があります。
ですから、庭もパッシブデザインの重要な要素なんです。
時々新しい分譲地などに行くと新しいけれど
窓は昼間なのにカーテンを締め切っていて
庭も駐車スペースの土間が多くを占めて、

緑が申し訳程度に植わっている家をあちこち数多くみます。
新しいけれど、暮らしにくいだろうなぁといらぬお世話を思い浮かべますが、
こういう知恵を家づくりに活かすかどうかで
暮らし向きはずいぶんと変わることは間違いありません。

 

 

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