なぜ「小さな家がいい」のか? 1
2023年05月02日 12:00 pm カテゴリ:家づくり事始め
こんにちは、
スローハンド代表の森田です。
スローハンドがずっとコンセプトとして掲げ、
実践し続けていることのひとつに「小さな家がいい」があります。
家づくりにおいて小さな家が見直され、その実例が増えてかなりの時間が経ちます。
間違いなくその流れを作ったのは、スローハンドも何度かお仕事をご一緒した
建築家・伊礼智さんによるところが大きいと思います。
かれこれ8年前に刊行された著書「小さな家のレシピ」は、
いまだに重版を続けているそうです。
その本には、スローハンド施工の「大蒲の家」も掲載されています。
大蒲の家は敷地も50坪を切り、方位も少し振っていて
条件的にはいいとはいえないのですが、
建主さんのご要望をいい意味で取捨選択し、ソトとのつながりや
暮らしやすさもしっかりと取り入れた住まいです。
ずっと「小さな家がいい」と掲げて家づくりに携わってきましたが、
ともすると狭い家ととられたり、坪数や坪割りした金額だけで評価されたりと
いろいろ試行錯誤していた時期もありましたが、
この伊礼さんとの仕事でスローハンドも
小さな家をつくることの奥義を会得しました。
それは数字に如実に表れていて、それまでに手がけた住まいの床面積の平均値が、
35.9坪だったのが、伊礼さんと仕事をした後でいうと32.2坪になっています。
その中には、60坪を超えるお宅も含まれているので、実質的にはもう少し下がっています。
だからといって、「狭く」なっているかというとそうでもありません。
そういった小さな家にしても決して狭く感じず、収納も使いやすい動線も
しっかり確保する手立てをご紹介しつつ、小さな家でもいいんだ!?
と感じ取ってもらえたらと思っています。