なぜ「小さな家がいい」のか 3
2023年05月04日 12:00 pm カテゴリ:家づくり事始め
こんにちは、
スローハンド代表の森田です。
昨日は小さな家の基本は、まず「りんごの間取り」であることをお伝えしました。
では、実際に「りんごの間取り」の家ではどんな暮らしができるのか?
一番のメリットは、動線が短くて済むことでしょう。
普段、家族が集うリビングを中心としてそれぞれの空間とつながる間取りなので、
そこへ動く距離も短くて済みます。
家事の動線など、生活を営む上で移動する線が短くて済むわけですから、
暮らしやすいことは間違いありません。
小さな家で大事なのが実はこれなんです。
人の動きを読み取って間取りを構成することは、小さな家だからこそ必須ともいえます。
たとえばリビングでテレビを見ながらくつろいでいる
家族の前が生活動線だと居心地が悪いですよね?
そういうところに生活動線をもってくると小さな家のよさが損なわれます。
小さな家だからこそ、複数の動線を持つことが重要なんです。
もっと言ってしまえば、回遊できる、ぐるぐる廻れる間取りですね。
そうすれば、くつろいでいる家族の前を通らなくても他の空間に移動できます。
その動線の先に窓を設けると視線がそこで止まらずソトに行くので狭く感じないんです。
また部屋と部屋の仕切りは引込み戸を使うことで、
部屋を使わないときは戸を引き込んでおけば空間がつながります。
使うときだけ閉めるというわけです。
ドアだと、閉じてあるのが常になりますからそうはいきませんね。
そうやって、ひとつひとつのことを紡いでいくと小さな家でも大きく暮らせる
そんな住まいがカタチになっていきます。
ただ面積を小さくするのは論外として、せっかく小さな家にしても
暮らしにくく感じる家があるとしたら、そういったことを疎かにした家だと思います。