なぜ「小さな家がいい」のか? 5
2023年05月08日 12:00 pm カテゴリ:家づくり事始め
こんにちは、
スローハンド代表の森田です。
小さな家にすると、外部空間に何をもたらすかも大事な要素です。
当然、小さく建てるわけですから敷地を使う部分も少なくなります。
ということは、敷地に「余白」ができるということ。
これが小さな家にすることの外部におけるポイントですね。
普通、敷地目いっぱいの建物を計画しがちですが、
お隣さんもおなじようにすれば、お互いの距離が狭くなり、
場合によっては1メートルちょっとで、お隣さんの家…なんてこともありえます。
また、そういった死角になるところにエアコンの室外機や
ボイラーやエコキュートを置いたり、
プロパンガスのボンベや電気のメーターなんかを設置したりします。
エアコンの室外機はご存知のとおり排熱をするので、
夏なんかは相当熱いですし、ボイラーやエコキュートもしかりです。
また、ガスボンベは定期的に交換にきますし、
電気メーターも使用料のチェックにきますよね。
裏方の割には人が行き来(それも家族ではない人が)する上に
お互い暮らしやすさを害うものを置いているわけです。
ここを少し広めにとってつまり建物を小さくして敷地にゆとりをつくると、
お隣にも迷惑をかけないし、人の往来も可視化します。
また、お隣との間にできた余白に木を植えたりすれば、
視線も防げ、心地よい空間を生み出します。
昔の家は家の中に通り土間があって、家の表と裏がつながっていました。
現在の生活スタイルではなかなか家の中の通り土間は使い方に難点がありますが、
ソトで行き来できるようにすればよいのではと思います。
どうしても北側は建物の配置を詰めて、
言い方が何ですが活用できない土地になってしまいますが、
表との往来ができれば、裏庭として心地よい場所にもなります。
これもよく言うことですが、花は太陽の方向に向かって咲きます。
南の庭は逆光になるので、家の中から庭に咲く花は向こうを向いています。
でも北側の庭は順光になるので、家の中からみると花がこちらを向いて咲いてくれます。
北の庭も結構いいことがあるんです。
小さく建てると北にも余白ができて、裏庭もアリとなるわけです。