なぜ「小さな家がいい」のか? 6
2023年05月09日 12:00 pm カテゴリ:家づくり事始め
こんにちは、
スローハンド代表の森田です。
敷地に余白をもたせて家を建てるとお隣との間に距離ができて、
裏庭との行き来もしやすくなり、北の庭も愉しめる・・・。
そんなことが小さな家にすることでソトに生じるメリットですが、
それ以外にもその余白に効果的に植栽を施すことで、
いわゆる微気候を生み出すこともできます。
植栽はどこの家でも南側に施しますが、
たとえばそれを東・西面にも北側にもできやすくなります。
そうすることでどうなるかというと…よく考えていただきたいのは、
太陽は1日の中はもちろん、365日で軌道する位置が違います。
南に大きな木を植えて、夏の日よけに、というのは普通なのですが、
それだけでは効果的とはいえません。
夏の陽射しでもっともやっかいなのはいわゆる西日というやつ。
これ、言葉通り西に陽があるかと思いきや、夏の西日はほぼ北西です。
敷地の立地によっては建物の北側が西日ということもあります。
ですから、北西側に日よけとなる木を植えると西日対策にもなるわけです。
また、お隣りとの間に距離ができると家と家のあいだに風の通り道ができて、
それを家の中に呼び込めば、夏もできるだけ通風で過ごすこともできます。
また、敷地内の土や緑の部分が多くなると
土間コンクリートのように熱を溜めることなく涼をもたらします。
大きな家を建てて、それをくまなくエアコンで涼しくすればいい
というような安易な暮らし方ではなく、
こうやって一度思い返してみると小さな家にすることでのメリットにも
意味があることが理解できるのではないでしょうか?
そもそも小さな家にすれば光熱費も少なくて済むので
それだけでもメリットです。
内外ともに小さな家するメリットをお伝えしてきましたが、
では小さな家にするための設計術とはどういうことなのか?
次回お伝えしたいと思います。