スローハンド有限会社は、浜松で自然の力を活かしたパッシブソーラーと心地よい木の家を提供する工務店です。

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なぜ「小さな家がいい」のか? 8

2023年05月11日 12:00 pm カテゴリ: 

こんにちは、

スローハンド代表の森田です。

 

小さな家を造る上で重要なのが、引き算で考えるということ。
これこそが、小さな家で大きく暮らす上での極意であり、
僕らがもっともこだわっていることです。
その引き算で設計する上で重要となることをいくつかお伝えしたいと思います。
 
小さな家にしたとき、行き止まりが多いのがもっともまずい間取りです。
その先につながる空間があると感覚として感じられるといいわけです。
そのためには引込戸が重要となります。
引き戸ではなく、引込戸です。
常は壁の中に引き込んであるけれど使うときは閉められ、
部屋としての機能も果たせるようになるというわけです。
引込戸によってその向こうに行き場があることが感じられますよね?

 

また、収納計画を吟味することも重要なポイントです。
これ割りと雑に考えて収納を造ってしまうと必要以上に場所を取ります。
つまり収納するものより、収納そのものが場所を取ってしまうわけですね。
それをなくすためにも収納するものの寸法をしっかり把握して
できるだけジャストサイズで収められるように考えてつくることです。
生活をする上で必要となるものは多岐にわたります。
使用する場所や用途でまとめて収納することが多いし、それで間違いではありませんが、
寸法が近いものをまとめる…というのも小さな家を造る上では必要になってきます。
そのあたりを設計でうまくまとめられるか…。
それが出来上がりを左右します。
 
そして最後のひとつが居場所を複数もうけるということ。
せっかくの新築した家で、くつろげるのはリビングだけとか
寝室だけとかではつらいですよね?
小さな家だからこそ、居場所を複数設けることが重要なんですね。
だからといって別に書斎を設けるとか、ガレージスペースを造るとか、
そんな大仰なことではなく、ちょっとこもれる場所を1坪くらいでも造るとか、
2階のホールなんかに椅子がおけたり、外が眺めれたり、本が読めたりと
足を止めたくなるところがあればいいと思っています。
小さな家だと家族の距離がより近くなりますが、
ずっと近いのも、家族とはいえイヤだと思うときもあると思います。
そんなときに少し一人の時間を取れる場所があるといい意味で暮らしやすくなります。
別に家族の居場所から離れたところでなくてもそばにあったとしても、
ひとりでくつろげることができればそれで役割は大いに果たします。

 

まだまだ小さな家の魅力はたくさんありますが、
とりあえず今回でこのテーマは終わりにさせていただきます。
小さな家と狭い家は違うということ、
小さな家はエコでもあること、
小さな家はスマートな暮らしができること、
そして小さな家で大きく暮らすには、引き算で考える設計術が重要ということ。
そんなことを感じてもらえたらうれしく思います。

 

リビングと腰壁のみを境にした1坪のタタミコーナー。ごろ寝したり読書したり、これもまた居場所になります。

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