スローハンド有限会社は、浜松で自然の力を活かしたパッシブソーラーと心地よい木の家を提供する工務店です。

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心地よさを生むプランづくりのツボ 6

2023年06月07日 12:00 pm カテゴリ: 

こんにちは、

スローハンド代表の森田です。

 

「心地よさを生むプランづくりのツボ」と題して
家づくりでもっとも楽しいステップでもあるプランニングについて、
その要点をお伝えしたいと思います。
今回は、「照明」についてです。

照明は基本的に昼間は必要としません。
ですから、器具そのものはあまり目立たない方がよいと、そう考えています。
住まいにおけるあかりは、昼間のように均一に明るくする必要はないとも思っています。
いつも照明のことである建主さんについて例え話をするのですが、
その建主さんはご夫婦とも学校の先生で、照明計画の話になったときに
おふたり揃って口にしたのが、「蛍光灯ばかりの照明はやめてほしい」というもの。
もともとあまり蛍光灯は使わないのですが、どうしてですか?と聞くと、
「蛍光灯は学校の教室で十分」とのお答えでした。
確かに教室のあの蛍光灯だらけのあかりは、やけに寒々しくて、
家でくつろぐ時は勘弁してほしいと思います。
先生でなくてもオフィスの照明も蛍光灯が主ですよね。
一日働いて、夜もこうこうとした蛍光灯のあかりで過ごすのは、かえって疲れます。
夜は夜の、落ち着きあるあかりの方がよいと思いませんか?

 

くつろぐという意味では照明はできるだけ絞って最小限にする方がよいと考えています。
やたらと一律に全部照らすのではなく、ソファのまわり、食卓のまわりと、
必要なところに必要な分だけのあかりを配するのがよいと思います。
要するに明るいところの暗いところ、陰影のある空間をつくるわけです。
陰影は、空間に奥行きを与え、明るさと暗さのリズムをつくります。
そうすることで明るさがより心地よく感じるのです。
 
プラニングづくりをするときには、
あまり照明のことまでは考えないかもしれません。
そもそも電気の照明を使うようになったのは、まだ100年ちょっとのこと。
あかりを楽しむという文化は日本ではまだまだのような気がします。
そこへいくと北欧の国々は夜が長いこともあり、
照明が暮らしとうまく溶け込んでいて、どのお宅でも上手にあかりを楽しんでいます。
 
プランづくりをする際に、照明のことまで考えを巡らせることができるか?
つくり手として、結構ここを重視しています。
それが疎かにかると照明器具に頼った設計になってしまうのではないかと感じます。
結論的な言い方をすると、

陰影を生む照明計画を考える
蛍光灯より電球色を選択する
そして、天井から吊り下げる照明器具は最小限にする
この3つが照明におけるツボですね。

 

 

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