心地よさを生むプランづくりのツボ 8
2023年06月10日 12:00 pm カテゴリ:家づくり事始め
こんにちは、
スローハンド代表の森田です。
「心地よさを生むプランづくりのツボ」と題して
家づくりでもっとも楽しいステップでもあるプランニングについて、
その要点をお伝えしたいと思います。
今回は、昨日の「家具」についての続きです。
スローハンドではほとんどの家具を大工さんが造ってしまいます。
下駄箱、キッチンの収納、ウォークインクローゼットなどなど、
家にあわせて、寸法や大きさを変えられるのがいいのですが、
何より、家具屋さんにオーダーするよりも
コストを抑えてカタチにできるのが一番のメリットかもしれません。
ただし、大工さんの持っている道具で作れる範囲のものになりますので、
凝ったデザインの家具は、やはり家具職人さんに依頼する方がよいと思います。
とはいえ、生活で必要とされるものを収める収納に
凝ったデザインはさほど必要ないので、
大工さんの手がけた家具でも十分だと思っています。
その家具に収めるものを効率的かつ使いやすく収めるのって少々頭を悩ましますよね?
現在の暮らしでも、悩んでいらっしゃる方多いと思います。
まして新築して、この先永く暮らすわけですから、失敗はしたくないところ。
ですから収納をむずかしく考えてしまうっていう方が結構多いんです。
その要因は、モノの寸法に対する意識です。
暮らしで使うものは、一説には3000品あるといわれていますが、
全部のもののサイズを覚えているなんてむりですよね?
でも、大まかに区分けはできると思います。
台所で使うものの中で大きいもの小さいもの、
着るものの中で大きなもの小さなものとそれくらいならば分けられますよね?
それともうひとつは使う頻度。
よく使うものと、それほどでもないものとに分けるわけです。
これを掛け合わせるとどこにどのくらいの収納を設けるのがよいか?
何となく道筋が見えてきます。
わりとこのプロセスをおざなりにして、
収納計画を済ませてしまうつくり手が多いんですね。
私たちはこれを造作家具に収めることにしています。
そうすると、モノにあわせた奥行きや幅を適材適所に設けられるので、
かなりジャストサイズで使いやすい造作家具ができあがります。
そうすることで動線を妨げたり、
眺めのよい配置や落ち着ける配置も可能になります。
冒頭申し上げたとおり、家具は「寸法を入れる」ものなんです。
すべてのモノには寸法があります。
そのことをしっかりと認識して家具を配置したり、造ったりすることが大事なんです。