瓦もいわばパッシブ装置
2016年10月31日 5:15 pm カテゴリ:暮らしのようす
スローハンド代表 森田です。
早いもので10月も今日で終わり。
今年もあと2ヶ月です。
さて、弊社HPの施工例に、
昨年竣工し「浜北・平口の家」を加えました。
この建物の一番の特長は、
屋根に瓦を設えたこと。
写真ではわかりにくいのですが、もちろんいぶし瓦です。
日本瓦は大きくいって2つ、
いぶし瓦と釉薬瓦があります。
いぶし瓦は簡単にいうと、焼き上げる過程で
燻製みたいにスモークさせて仕上げ、
独特の銀色を出します。
釉薬瓦は、表面にうわ薬をかけて焼くことで
化学反応がおこり、色を出す瓦です。
銀色になるいぶし瓦に対して、
釉薬によっていろんな色にできます。
ただ、中まで同じ色にいぶし瓦に対して、
釉薬瓦は表面だけ色がついていて
裏面は土の色のままです。
高価ではありますが、やはり瓦を使うならいぶしですね!!
平口の家の施工は昨年の春から夏でしたが、
瓦をのせた梅雨前から完成まで、
とにかく職人さんたちの声の多くが
「暑くない」というもの。
瓦そのものが断熱性をもっているからだと考えられます。
もうひとつは、いぶし瓦は表面をコーティングしていないので、
呼吸しているといえます。
適度な調湿機能もあるわけですね。
こう考えると、いぶし瓦もひとつのパッシブ装置といえますね。
いぶし瓦の住まい、これからも増やしていけたらと思っています。
施工例もぜひご覧ください。