スローハンド有限会社は、浜松で自然の力を活かしたパッシブソーラーと心地よい木の家を提供する工務店です。

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家も庭も、造りこみ過ぎるのは…

2022年11月14日 12:00 pm カテゴリ: 

スローハンド代表の森田です。

 

今回は「家も庭も、造りこみ過ぎるのは…」という話です。
最初に言ってしまうと家も庭も、造りこみ過ぎるのは禁物です。
どうしても、家づくりをするとなると
あれもしたい、これもしたいと
詰め込みすぎてしまう傾向があります。
これは致し方ないことではありますが、
あまりやりすぎてしまうのは
よくないとアドバイスさせてもらっています。
 
家ってその時の暮らしの不具合を解決したり、
子供が小さいときを前提にした
生活で考えたりすることが多いんですが、
ご承知のとおり
生活様式って時間の経過で変りますよね?
 
子供だって
いつまでも小さくありませんよね?
時間を経た時のこともデザインするのが
大事なんですが、どうしてもその時の気持ちで
家づくりを進める方が多いんです。
 
こんな相談を受けたことがあります。
「庭で夏の日に、子供にビニールプールで遊ばせたいので
そのくらいのスペースを庭にとってほしい。」
一見、普通のご要望だと思いますが、
例えば建てる敷地に余裕があればそれも可能だとは思いますが、
そのために、建物や庭へしわ寄せがきてしまうとなると
この要望は結構難度が高いものになってしまいます。
 
そもそも、
子供が庭でビニールプールで遊ぶ時期ってどのくらいでしょうか?
おそらく数年のことです。
小学校高学年になれば、見向きもしなくなります。
それよりも生涯にわたって機能的で

心地よく暮らすためのスペースであったり、

設えなどにお金や場所を使う方が有益だと思いませんか?

こういった
そのためだけに大きく場所やお金をかけるということは、
ほんとうに、よくよく考えた方がよいと思います。
ビニールプールを置く場所だけつくるなら、お金はかかりませんが、
凝った収納とか〇〇用の部屋を造るとか、最新の素材を使うとか
お金のかかることは要注意です。

家はつくるときよりも出来上がってから暮らす時間の方が
圧倒的に長いんです。
永い暮らしの用に応える家。
 
それが基本です。
 
庭もそうですね。
 
京都の庭園みたいな作風の庭にすれば、非日常的な眺めが手に入り、
それはそれで気持ちがいいと思いますが、
樹木は生き物ですから、手入れをしなくてはいけません。
虫がつきやすいとか、生育がデリケートだとか
忙しい毎日に時間を費やせませんよね?
一本一本の木の形や位置までも作りこんでしまうと、
その維持に、相当な労力を要します。
もっとカジュアルなかかわり方ができる庭にした方が、
日々楽しいと思います。
 
庭園よりも「雑木林に住まう」という感じ。
これがいいと思います。
 

 

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