スローハンド有限会社は、浜松で自然の力を活かしたパッシブソーラーと心地よい木の家を提供する工務店です。

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迷ったときは、もとの道に戻ろう。

2022年11月15日 12:10 pm カテゴリ: 

スローハンド代表の森田です。

 

今回は「迷ったときは、もとの道を戻る」です。
これは、スローハンドがお渡ししている

自社パンフレットの巻頭のコピーにも使っている。
昔から言われているフレーズですね。
家づくりにおいても迷うときは、困ったときは元の道を戻ることが
いわば鉄則ではないかと、思っています。
 
では、
日本の家でいう「もとの道」といえば、
いわゆる総称して「民家」と呼ばれる家です。
そのつくられ方は、生活への対処方法があちこちにちりばめられた
知恵と工夫がカタチになっています。
 
まずは、その原則に沿って家づくりを考えることをお勧めします。
もちろん現代の暮らしと、かつての暮らし方とは、
まったく違いますので、ノスタルジーで言っているわけではありません。
 
たとえば、日射遮蔽のやり方や通風への対応、
引き戸の多様や障子の活用、シンプルな間取りなんかも
日本の民家から学びとることができます。
それらはむしろ、これからの暮らしにこそ必要と思える手法だと思っています。
 
日射遮蔽の重要性は、昨今言われる脱炭素社会実現のために
住宅づくりではもう当たり前のような方法ですし、
シンプルな間取りにして、将来の家族や生活様式の変化に対応できる
「可変性」を帯びた住まいづくりも、
家を長持ちさせることに大きく貢献します。
 
難しいことではなく、
かつての日本の民家が普通にしてきた事柄を今の暮らしのなかに
上手に取り込むことで、社会的有用性を持てるように思います。

 

もうひとつは、
地域の気候風土からその家のカタチが生まれてきたという
民家の成り立ちにも目くばせするべきだと思っています。
浜松のある遠州地域は、秋から春先に「からっ風」という
地域特有の北西の強い風が吹くことはご存じのとおりです。
また、冬の日照時間が長いことや夏は高温多湿で、
海も山も身近にあることから生じる大雨の発生も特徴といえます。
こういった土地の特性に合わせて、民家はカタチをつくってきました。
それは、全国どこでも同じことです。
遠州の気候風土に即した家のカタチというものも、大事にしたいと考えています。
 
それが、スローハンドが大事にしている家のカタチ
「大きな屋根」「深い軒」「広い開口部」につながっています。

 
壱貫地 外観
磐田・壱貫地の家 ホソバもまた、地域の風景のひとつ。この先も残したいものです。

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