スローハンド有限会社は、浜松で自然の力を活かしたパッシブソーラーと心地よい木の家を提供する工務店です。

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暖房を考える

2022年11月28日 12:59 pm カテゴリ: 

スローハンド代表の森田です。

 

今回は、「暖房」について考えてみたいと思います。

かねがね、スローハンドでは輻射暖房をお勧めしていますが、
そもそも輻射暖房って何?
他の暖房方法ってあるの?
というところから始めたいと思います。

 
暖房とは、建物の室内を暖めることですよね。
では何で暖めるかというと、暖房器具になります。
ストーブ、エアコン、ファンヒーター・・・
その他にもさまざまな暖房器具がありますが、
その熱の源から発せられる熱が、温度の低い方に移動することで
暖かくなるわけです。
その移動の種類は「伝導」「対流」「輻射」と3つあります。
それぞれ熱の伝わり方が違い、熱を受けるわれわれも感じ方が
3つそれぞれで違います。

 

「伝導」とは、たとえばコンロにヤカンをかけておくと
取っ手まで熱くなるのは、熱がヤカンの底から取っ手まで伝わるからです。
「伝導」とは熱源とじかに触れているときに起こる熱の伝わり方です。

 

では「対流」はというと水を入れたヤカンを火にかけると
その中の水は、下から温度が上昇して上に移動します。
空気や水は、熱せられると密度が小さくなり、軽くなって上に上っていくのです。
これが対流です。

 

最後に「輻射」ですが、熱いヤカンに手のひらを近づけると、
熱くほてったようになります。
しかし、手の甲は冷たいままです。
輻射による熱は光と似ていて、熱源との間に障害物があると、
伝わりにくくなります。

 

この3つのなかで伝導と対流は、熱が伝わるためには、
固体・液体・気体が必要となります。
ところが輻射は、これらを介さずに高い温度から低い温度に
熱が移動するわけです。
 
私たちが暖かさを感じるのは、空気の温度ばかりではありません。
たとえば、冬、氷点下に近い真冬の屋外でも
風がなく、晴れていて陽が射していれば
ぽかぽかとした暖かさを感じます。
縁側のひなたぼっこの暖かさ誰もが体験していると思いますが、
これは外気温自体はほとんど変わらないのに
太陽熱が直接からだに移動することで、
からだに感じる温度が違ってくるからです。
この熱を「輻射熱」といいます。
 
その輻射熱によって人間のからだだけでなく、
たとえば建物の壁や天井が暖められると
それ自体が熱を発するようになり、
結果としてじんわりとした暖かさが保てます。
加えて室温がさほど高くなくても暖かさを感じることができます。

 

暖房としては、
この輻射熱を使った暖房をお勧めしていますが、
他の暖房方式のこともよく知っておく必要があります。
次回はいくつかの暖房方式を挙げて検証してみたいと思います。

 

平口ゲストハウス・薪ストーブ

輻射暖房といえば、薪ストーブ…これから活躍する季節です!!

 

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