資金計画のコツ 5
2022年11月25日 2:56 pm カテゴリ:お金のこと
スローハンド代表の森田です。
昨日は住宅ローン減税についてちょっと裏話的なことをお伝えしましたが、
今回は金利についてお伝えします。
家を建てる人の悩み・不安のベスト10を調査すると、
だいたいそのうちの大半はお金のこと、
さらにそのうち3つは金利に関することという結果もあります。
たとえば・・・
固定金利か変動金利か迷うとか、この先金利は上昇しないかとか、
今の住宅ローンの金利で家を建てて、トクなのか損なのかなどなどです。
やはり皆さん潜在的に金利に対する不安をお持ちです。
いずれまたより細かくお伝えしたいと思いますが、
今回は資金計画のコツに即した金利のお話に絞ってお伝えします。
住宅ローンは、最長の35年返済で考える人が多いようですが、
その理由は長期返済の方が、毎月の返済額が少なくなるのが理由ですよね。
しかし、返済年数が長くなればなるほど金利は上積みされ、
返済総額は増えていきます。
はっきりと言いますが、
住宅ローンの金利ほどムダなものはありません。
返済年数による返済総額の差額ですが、
たとえば金利1.0%で3000万の住宅ローンを借り入れた場合、
35年返済では返済総額は3557万円、
30年返済では3474万円、
25年返済なら3392万円になります。
35年と30年の返済総額の差は130万円。
35年と25年の差は165万円。
これはまさしく金利の差です。
もし金利が1.0%上昇して2.0%になったら、
35年と25年の返済総額の差は、359万円にも膨れ上がります。
さらに考えてみましょう。35年返済の毎月の返済額は
金利1.0%で85,000円です。
また、30年返済の毎月返済額は96,500円です。
その差額は11,500円ですね。
これくらいの額なら毎月の家計を見直して捻出すれば、
なんとかなりそうですよね?
そうすれば、130万円の金利のムダを省くことができるわけです。
繰り返し言いますが、金利ほどムダな出費はありません。
資金計画を考えるとき、単純に月々の支払いの額だけで考えず、
家計トータルで考えてみることでムダな金利を少しでも払わなくて済む
計画立てをしましょう。