暖房を考える 2
2022年11月29日 4:42 pm カテゴリ:暮らしのようす
スローハンド代表の森田です。
暖房器具はさまざまなものがありますが、
これまでのことを踏まえて、対流式・伝導式・輻射式の3つで考えてみます。
対流式はなんといってもエアコン、
それからファンヒーターもそうですね。
器具から出る温風で部屋を暖かくする方式です。
短時間で空気そのものが暖かくなるので、使いやすく経済的という点がよい点といえます。
逆に欠点は床や壁を暖めるわけではないので、体感温度が室内の温度より高く感じず、
加えてオフにするとすぐに暖かさが損なわれる点です。
またホコリを舞い上げやすいのもデメリットの1つかもしれません。
伝導式はどうでしょう?
代表的なのはコタツですね。
あとはホットカーペットもそうです。
つまり器具そのものが発熱し、その熱で直接からだをあたためる方式です。
器具そのものは安いものが多く、ランニングコストも安価で済みます。
対流式のように空気が動くわけではないので、
ホコリを巻き上げることはありません。
デメリットとしては、室内全体を暖めることはできないということ。
体が器具から離れると暖かくないことです。
そして最後は輻射式。
代表的なのはストーブですね。
電気式ですと遠赤外線ヒーターやハロゲンヒーター、
あとは床暖房も輻射式ですね。
ストーブは石油とガスがありますが、その燃料を燃焼させることで生じる
遠赤外線の輻射熱が徐々に室内全体を暖めていきます。
一度暖まると冷めにくく、
ストーブを消してもしばらくその暖かさが残ります。
それは遠赤外線によって室内の壁や床も暖まり、
同時にそこにいる人間の体も温かくなるからです。
デメリットは石油やガスストーブの場合、
換気をこまめに行う必要があることと、
エアコンのように温度設定はできないこと。
このようにいろいろな暖房器具がありますが、
できることならばひとつの暖房器具で家全体を暖かくできるのが
理想ではないでしょうか?
新築前のアパートや賃貸マンション住まいですと、
いろんな暖房器具を組み合わせて
暮らしていらっしゃる方がほとんどだと思います。
私も借家住まいの時は、コタツと石油ファンヒーターを組み合わせて
冬を過ごしていました。
ひとつの暖房器具で家全体を暖める・・・
そのために必要なことは何か?
どういう器具やシステムを選択すればよいか?
次回はそのあたりをお伝えしてゆきたいと思います。