スローハンド有限会社は、浜松で自然の力を活かしたパッシブソーラーと心地よい木の家を提供する工務店です。

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間取りづくりのポイント 5

2022年12月09日 4:21 pm カテゴリ: 

スローハンド代表の森田です。

 

今日は収納についてお伝えしたいと思います。
前回ご紹介しました実際に家を建てた方へのアンケートで
「ここはもう少し考えればよかった」の1位が
収納に関して、少ないか無駄に広いというものでした。
今回はその点について考察したいと思います。
 
ほぼ間違いなく間取りづくりのためのヒアリングでご要望として出るのが、
「収納は多くしたい」というものです。
でも多くの方は、
自分がどれだけのものを持っているか、すべてを把握していることはほとんどありません。
ですから多めにとっておけばなんとか収まるだろうと、
何気なく要望しているわけです。
で、実際家が出来上がって住んでみると、思ったより収納が少ないとか無駄だった
ということになるのだと思います。
 
できれば間取りづくりの折に、自分あるいは家族の持ち物を
隈なく把握するとよいのですが、それもなかなか難しいかもしれませんね。
私はすべてとはいいませんが、まずキッチンに関するものと
リビングダイニング周辺に置きたいものを
つまびらかにしてもらうようにしています。
家族が集い、もっとも居る時間の長いリビングダイニングと
奥さん(ご主人というお宅ももちろんありますが・・・)の定位置である
キッチンがすっきり使いやすいと暮らしの質がぐんと上がります。
毎日居心地よく過ごせます。
ここの収納をどうするかを最重点として考えます。
 
というのも、キッチンやリビングダイニングに収納したいものは、
いろんなものである上、それらの寸法がさまざまです。
キッチンは細かなものが多きのは想像しやすいですが、
家族の集うリビングやダイニングにもいろんな寸法のものが集まります。
雑誌やテレビのリモコン、携帯の充電器や新聞・チラシ。
子どものおもちゃや学校関連のもの。
趣味をお持ちの方ならそれに関するもの。
それらを整理して上手に収納するには寸法への意識がすごく重要です。
この寸法に対する意識の差が、間取りの善し悪しに顕著に現れます。
 
収納が少ないという後悔の源泉は、おそらくキッチンやリビングダイニングに
使いやすくすっきりと収められないというのがほとんどではないかと思います。
また、最近の賃貸マンションやアパートは、結構収納も多くとってありますが、
その多くがいわゆる押入れタイプです。
その中の棚は手前の建具まで目いっぱいあって
パっと見にはたくさん収納できそうなのですが、実は奥行きが深くなってしまい、
うまく収納するのには難儀していまうんですね。
そう、奥行きが深い収納は使いにくいんです。

 

生活で使うもので奥行きのあるものといえばお布団くらいです。
それ以外は30センチもあれば収まるものがほとんど。

そのサイズにあわせて収納を造ればムダな収納というのはなくなります。
他にも収納に関しての知恵と工夫は、私たちもずいぶん実践してきましたが、

手前味噌ですが、収納が足りないという声は、
これまでのところほとんどありません。
特にキッチン及びリビング・ダイニングはなるべくジャストサイズで
収納を造るようにしています。
その一方、寝室や子供室の収納は簡素にしていますし、
結構みんな一緒に使う方式も結構あります。
そうやってメリハリをつけるとたっぷりではなくても、
満足度の高い収納が可能だと考えています。

 

アンケートの声も収納が少ないというより
思ったところに思ったように収まらないというのが
実際の声の実態ではないかと思います。
その建築会社が、寸法への意識をもっているかどうか、
そこがよい間取りをつくれるかどうかの

重要なポイントだと思います。

 

造作ですっきりと収納を設える…スローハンドの定番です。

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