スローハンド有限会社は、浜松で自然の力を活かしたパッシブソーラーと心地よい木の家を提供する工務店です。

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照明のデザインは重要

2023年01月09日 12:00 pm カテゴリ: 

スローハンド代表の森田です。

 

よく、弊社の家を見た方から、
「照明これで大丈夫ですか?」と聞かれます。

よくというか、結構しょっちゅう聞かれます(笑)。

これに対して私たちは、「全然大丈夫です。」と答えますが、
やはり体感してもらうのが一番なんですね。
ただ、建物見学は主に日中行うことがほとんどなので、
夜の具合を知らないまま実際に家づくりを進めるケース結構あるんですね。

今後の課題でもあるのですが、ぜひ、これで大丈夫?が
これで大丈夫!にマインドスイッチしていただいた上で
家づくりを進めていただきたいなぁと思っています。
 
社会人として駆け出しの頃ですが、
ある学校の先生をされているご夫婦のお宅を
担当させていたいたときのことです。
照明計画をご提案したときに、ご夫婦とも、特に奥さんがその案をみて
ずいぶんと眉をひそめいていました。
あまりその案がピンとこなかったようでしたので、
ご意見を伺ったところ、こうおっしゃいました。
 
「蛍光灯が多い家だと、職場にいる気分がしてあまり気持ちよくない気がするんですよね。」
 
最初はその意味がよくわからなかったのですが、
確かに思い返すと学校の教室は白々とした蛍光灯が
天井を埋めていた記憶があります。
そのとき提案した照明計画の大部分を蛍光灯の照明器具で構成していて、
できれば家に帰ってからは、温かみのある電球色で過ごしたいというのが
何よりのご要望でした。
まだ経験も浅かったので、
照明の違いで暮らしの質も変わることに意識がいかなかったのですが、
その後のいい教訓になっています。
 
最近はLEDが増えてきましたが、スローハンドとして考えている
照明のデザインに対しての基本の考え方は変わりません。
それは以下の3つです。
 
1・・・なるべく照明器具を少なく
 
2・・・灯りの重心を低くする
 
3・・・照明器具の存在をできるだけ消す
 
この原則を基に照明計画をすると陽が落ちたあとの内部空間の質感が
グッと高まります。
もちろん照明計画だけで成せるわけではありませんが、
ひとつ申し上げるならば「欲しいのは照明器具ではなく灯り」ということ。
受け売りですが、近代日本の住宅建築の祖吉村順三の名言です。
どんな器具を選ぶかではなく、どんな明かりを空間にもたらすか・・・
それを基本とすべきと考えています。

 

平口ゲストハウス

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