照明のデザインは重要 2
2023年01月10日 2:54 pm カテゴリ:家づくり事始め
スローハンド代表の森田です。
照明といえば、
北欧の国々から学ぶことが多いというのをご存知かもしれません。
ルイスポールセンとかアルネヤコブセンとか
耳にしたことがあるかもしれませんね。
こういった名作といわれる照明だけでなく、
北欧の家の照明の使い方はとても素敵ですよね?
北欧は1年を通じて日照時間が短く、夜が長い土地です。
そして特に冬は寒さもひとしおです。
そういった環境の中、いかに日々の暮らしを楽しく、
豊かなものにしようかと考えたとき、
灯りにその解を見出したといわれています。
特徴的なのは夜が長く、日照が短いからといって
室内をカンカン照らすような照明ではなく、
やわらかで、暖かみをもたらす照明が多いことです。
単純に暗いから明るくするというのではなく、
せっかくの夜の雰囲気を灯りで愉しもうという考えから
そうなったのだと思います。
さらに器具のデザインが巧みで、ルイスポールセンの名作PHランプは
光源となるランプが直接見えず、反射光で灯りをもたらすという
実に巧みな照明です。
考えてみれば、日本の行灯なども和紙で灯りを包み、
そこから透過した光が灯りをもたらすもので、
やさしい光の具合がとても似ています。
北欧の照明器具は、
日本の暮らしにものすごく取り入れられましたが、
こんな類似性にその理由を見出すことができるといえます。
前回お伝えしたスローハンドの考える
照明デザインの3つの原則のうち、「灯りの重心を低くする」は
まさに北欧の暮らしでは当たり前なんですね。
夜は暗い。
だから明るくするのではなく、暗い夜をいかに愉しく過ごすか。
私たちも全部ではありませんが、ここという箇所は北欧の照明器具を提案し、
こういう使い方をしてほしいとお話していますが、
せっかく取り入れていただいたならば、夜を愉しむ・・・
そんなゆとりを持ちながら暮らしていただきたいと思っています。