スローハンド有限会社は、浜松で自然の力を活かしたパッシブソーラーと心地よい木の家を提供する工務店です。

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心地よい住まいをつくるために大切なこと 3

2023年01月31日 12:00 pm カテゴリ: 

スローハンド代表の森田です。

 

心地よい住まいをつくるために大切なこと・・・

今回は間取りについてお伝えしたいと思います。
「間取り」という言葉はよく考えると不思議な表現ですよね。
どうも言葉の本質を勘違いして「間取り」ではなく、「部屋取り」をすることが、
プランづくりの要点と捉えている人が結構いらっしゃいます。
 
家は基本的に家族が暮らすところです。
それぞれが気ままに要望をいえば、とても大きな家になってしまいます。
また、空間と空間のまとまりがとれず、

無理くりにまとめた家というカタチになってしまいます。
実際そういう家も散見しますが・・・。
 
部屋という概念は欧米からやってきたもので、
日本の昔の家は、建具や家具で簡単に仕切る融通無碍な空間で構成されたものでした。
昔に戻ることが正しいというわけではありませんが、
部屋と部屋が自由に連なり、それと同時にそれぞれの「個」の生活も大切にされる、
そんな住まいが望ましいと考えています。
 
部屋ごとで仕切られてしまった家は、風や光が途切れてしまいがちで、
気持ちのよい暮らしはできにくくなります。
結果、空調であったり照明であったりと、機能で暮らすことに重きをおかれます。
家づくりに長く携わってきてとくに間取りにおいて感じることは、
南北に繋がる間取りは、家の中に風の道ができて夏は涼しく過ごせ、
また、双方の景観も採り込めるので心地よさが増します。
以前は北側に部屋を設けると、寒くて大変というイメージだったのですが、
現在の断熱性能を取り入れれば、それも杞憂といえます。
そういうところはしっかりと最新の技術を取り込んで、
「古い正しいことを、新しい方法で行う」

と、心地よい住まいを実現できる間取りに近づくと思います。
 
もうひとつ大切なことは、住まいの耐久性は当然のこととして、
「耐用性」も重視すること。
今の家は、ひと昔に比べて、非常に長持ちします。
ただ、躯体は長持ちしても、そこで暮らしていく上での耐用性がないと、
結局暮らしにくく、気持ちよくない家になってしまいます。
家族は成長し、家族構成もいずれ変化します。

また、生活にかかわる技術も日々変わっていきます。
すべてを読み込むことは難しいですが、永い生活の「用」に応える間取りを
造るときに考えておくことがずっと心地よく暮らせる家になる基本と考えています。
 
要はあれこれ造りこみすぎず、シンプルな間取りを基本とすることが

ポイントではないかと考えています。

 

北側の窓も大きく切って、庭も設えると心地よさが増します。

 

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