長い用に足りうる家を
2023年02月13日 12:00 pm カテゴリ:家づくり事始め
スローハンド代表の森田です。
今回は、「長い用に足りうる家を」と題して、
いろんな点で長く快適に暮らす上で
注意する点をいくつか検証してゆきたいと思っています。
要するに長持ちする家にするにはってこと?
と思うかもしれませんが、ちょっとだけ観点が違います。
つまり、建物そのものの性能をよくしたり、
より丈夫で品質の高い素材や設備を取り入れたりということではなく、
設計上の工夫や方法で家を建ててからの長い暮らしを
より快適に、住みやすくするために
どういうことを考えておくのがよいか、
という観点でお伝えしたいと思っています。
よく〇〇工法でより長持ちとか、ナントカシステムで家の寿命をアップ
とか、ネットや住宅雑誌などで目にしたことがあるかもしれません。
でも、そもそもそういった工法やシステムは、
建物の寿命を長くしたりするのには役立ちますが、
それを取り入れたから、直接日々の暮らしのストレスを解消してくれる
というわけではないですよね?
さて、日本の住宅の平均寿命ってご存知ですか?
おおよそ30年といわれています。
これは世界的にみてもかなり短くて、長期優良住宅などは、
この日本の住宅寿命の短さを何とかしないと・・・ということで
生まれた側面もあります。
ただ、いくら躯体や断熱の性能を上げても、
そもそも時代の変化に伴う生活スタイルに対応していなければ
すまい手にとってメリットは少ないですよね?
日本の住宅寿命が短いのは、躯体などの性能が劣る面もありますが、
もっとも大きいのは年月が経つ中で、
家族の生活スタイルに家があわなくなってしまうからなんです。
このことにきちんと対応しておかないと、
〇〇工法もナントカシステムも宝の持ち腐れになりうるわけです。
ですから、家づくりをする上で重要なのは、
今の暮らしも踏まえながら、
先のこともきちんと考えておくことなんです。