空間づくりの注意点 3
2023年03月01日 12:00 pm カテゴリ:家づくり事始め
こんにちは、
スローハンド代表の森田です。
今日は、弊社もよくカタチにする吹抜け空間について
その注意点やデメリットもお伝えしたいと思います。
吹抜けを設ける場所は、圧倒的にリビングの上にすることが多いです。
ハウスメーカーさんの家ですと、よく玄関ホールに設けて、
階段とつながった何となく豪華な感じがいまだに多いようですが、
それでは意味のないただの穴ボコです。
吹抜けの意味は、1階と2階を空間的につなげるだけでなく、
視覚的にも温熱環境的にもつながる、つなげる役割があります。
それゆえ、設置する場所や大きさはもちろん、
吹抜けそのものの形にも神経を注ぐ必要があります。
さきほどのハウスメーカー産の家にありがちな
玄関入ってすぐ上に吹抜けという場合、
暮らす人にとってメリットになる点は
何なのか・・・ちょっと考えちゃいますよね。
玄関は外と一番つながっている内部空間です。
そこから入ってくる冬場の冷気は、上昇しないとはいえ、
吹抜けを通じて2階にも伝わっていきます。
つまり必要以上に寒い家にしてしまってるわけです。
ほんとうに豪華な雰囲気を醸し出す以外、特に用のないカタチですよね?
また、リビングの上に吹抜けを設ける場合も注意が必要です。
吹抜けを設けることを、妙に高いだけの天井にしてしまうということは
避けるべきだと思います。
これは私たちも長年やってきた中での
住まい手さんの声として多く聞いたことですが、
天井が高すぎると、心地よくないということです。
つまり吹抜けを設けて、開放的で伸びやかなリビング空間にしようと意図しても、
実のところ、その天井の高さが、住み心地ととても密接であるんです。
次回はそのあたりのことを深くお伝えします。