今一度、パッシブデザインを考える 10
2023年04月28日 12:00 pm カテゴリ:家づくり事始め
こんにちは、
スローハンド代表の森田です。
先回、3つの換気方法のうち、機械換気について3つの方法があることをお伝えしました。
その3つが、「第1種換気」「第2種換気」「第3種換気」です。
3つの換気方法に3つの機械換気の種類ってなんだか違いがわかりにくいですが、
第1種換気は、空気を導入する方、排出する方両方とも同時に機械で行う方法。
第2種換気は、導入する方だけを機械で行う方法。
第3種換気は、排出する方だけを機械で行う方法です。
コスト的には両方を機械で行う第1種換気がもっとも費用がかかりますが、
熱交換といって、外からの空気を一度緩和させて室内に取り入れるので
エネルギーのロスは極めて小さくなります。
2種と3種は片方だけ機械式な上、
いわば換気扇を回すというシンプルな手法なので、コストはさほどかかりません。
ただ、1種換気に比べるとエネルギーのロスは大きいと思います。
現段階では、第3種換気を選択する場合が多数ではありますが、
だんだんと第1種換気が選択される傾向にあります。
正直そのことについてはあまり是とはしていませんが、
そういう流れであることは間違いありません。
さて、換気についてお伝えできたことでほぼパッシブデザインの基本は
お話できたと思います。
パッシブデザインはとどのつまり「熱と空気をデザインする」ことです。
それをより機械や設備に頼るか、より建築的工夫で対処するかということで
建物そのもののデザインも違ってきますし、
暮らし方も変わってくるということなんです。
正直なところ最近の家は、ちょっと設備機器頼りに偏っているなぁ
というのが家づくりに携わっている者としての感想です。
パッシブデザインももっと建築でやろうよ!!と
声を大きくして言いたいのが本音です。
ここまで綴ったパッシブデザインの要素とその関係性をしっかり紐解けば、
気持ちのよい家をつくる術をカタチにすることができます。
この先も、過剰に機械や設備に依存せず
気持ちの良い家を手がけたいと思っています。