なぜ「小さな家がいい」のか? 2
2023年05月03日 12:00 pm カテゴリ:家づくり事始め
こんにちは、
スローハンド代表の森田です。
まず、「小さな」というとどうしても狭いのではないか?
空間が窮屈だったり、削られてしまうのではないか?
といった不安を感じるかもしれませんね。
ひと昔前、日本の住宅は“うさぎ小屋”などと揶揄され、
狭い小屋のような建物に住んでいて、その一方欧米の国は
広々とした住まいで暮らしているイメージがなんとなくあるかもしれませんが、
持ち家だけの比較でいえば、現在の日本はアメリカに次ぐ広い家に住んでいます。
ドイツやフランスよりも広い家に住んでるんですね。
つまり今の日本の家は、世界的にみても結構広いんです。
だけれども、現在の日本の家から「小さく」なると
窮屈に感じたり、削がれたりする感じがしてしまうのはなぜなのでしょうか?
それはおそらく現在の日本の家が、広いのにそんなに広く感じないからでしょうね。
日本の持ち家の平均床面積は125平米といわれていますが、坪数でいえば38坪です。
まあまあ広いですよね。
でも結局部屋ごとで仕切ってしまい、それぞれの空間のつながりがなく、
廊下を介して他の部屋に行く間取りがほとんどなので、
ひとつひとつの空間をそれなりに大きくしないと広く感じないんですね。
そういう家をかねてから「ぶどうの間取り」と呼んでいます。
一方、私たちが手がける家は、玄関を入ると廊下ではなく、
すぐにリビングになっていて、そこから他の空間につながる造り方にしています。
こちらはリビングが住まいの芯となった「りんごの間取り」です。
そういう間取りにすることで廊下などは大幅に、というかほとんどなくなります。
その分よりリビングを広くするのもありだし、いろいろ有効に考えられますよね?
小さな家の基本はまず「りんごの間取り」であることです。
では、実際に「りんごの間取り」の家ではどんな暮らしができるのか?
そのあたりを次回お伝えいたします。