心地よさを生むプランづくりのツボ
2023年05月30日 12:00 pm カテゴリ:家づくり事始め
こんにちは、
スローハンド代表の森田です。
「心地よさを生むプランづくりのツボ」
家づくりでもっとも楽しいステップでもあるプランニングについて、
その要点をお伝えしたいと思います。
その第1回目はプランづくりのはじめの一歩「敷地」についてです。
プランをつくる上で、最初の手がかりになるものは、
すべて敷地にあるといっても間違いないでしょう。
土地の形状や広さ、周辺環境に風向きや日照の具合など…
敷地に行けばいろんな手がかりを確認できます。
そういったさまざまな条件を整理しながら、どんな風に暮らしていくのがよいか?
そんなことをまず考えます。
なかでもポイントとなることが3つあります。
ひとつめは、僕らもよく口にする「敷地を読む」ということ。
どう閉じて、どう開くか、どこでくつろぐと、心地よく暮らせるか?
できれば、周りの景色を上手く取り込んで、
かつ、周りの視線をなるべく気にしないで暮らしたい。
そんなことを土地にたたずみ
注意深く観察して読み取るということです。
2番目は、「場をつくる」ということ。
すごく抽象的なのですが、土地にはそれぞれ場のチカラというものがあります。
たとえばその敷地が、北垂れで眺望が北側に望めそうならば、
大きくそちらに開口を取りたいですよね?
そのための方策は別として、その敷地ならではの場の持っている魅力を
変に教科書どおりに考えて損なわないこともとても重要です。
そして3つ目は「風景をつくる」ということ。
1軒の家をつくるということは町の風景をつくることと、
いつも肝に銘じています。
あまり敷地いっぱいに配置せず、門や塀で囲うことを最小限にとどめ、
樹木などでやわらかな結界を作るのがよいと思います。
先に住むご近所さんに対する配慮は結構重要なことです。
外から見ても圧迫感を感じさせず、かといって迎合するわけではない
ほどよく周辺に馴染む住まいは、行き交う人にも心地よく思ってもらえますし、
住まい手としても愛着が湧いてきます。
この3つをプランづくりのはじめの一歩として十分考えを巡らせ、
あらたな視点でプランづくりを進めます。
そのあたりは次回に続きます。