外観でわかる良い家とそうでない家の見分け方 3
2023年06月30日 12:00 pm カテゴリ:家づくり事始め
こんにちは、
スローハンド代表の森田です。
今回から「外観でわかるよい家とそうでない家の見分け方」と題して
これから家づくりを検討される方にとって、何かしら指標となることを
お伝えできたらと思います。
昨日までの話で、窓に霧除け庇があるかどうかで
住み心地に影響があることがご理解いただけたかと思います。
住み心地に加えて霧除け庇がないと窓の上部は開放された状態になります。
雨は水ですから高いところから低いところに流れます。
当然建物においても壁伝いに下に流れますから窓廻りにも伝っていきます。
窓と壁は異物ですから、その周りを閉じるためには、
コーキングといって、シールのような粘着性のあるもので固めるのですが、
それはいずれ劣化してきます。
雨水はまず、窓の上部からつたわりますよね?
ですから窓廻りでもっとも重要なのは窓の上部です。
そこに霧除け庇があれば、人間でいえばまつげのような役割を果たし、
水が伝わることをかなり防げますが、ないと窓のコーキングを伝って
下に落ちていく頻度が高くなります。
年月が経つとそこから雨水が侵入して建物本体を痛めるということになるわけです。
昨今見た目がよいと思われるのか、コストを下げるためなのか、
窓の霧除け庇を省略する建物が非常に多くなっています。
でもそれは時間が経ったときに結果が表れます。
実際僕らも、築年数のたったお宅のリフォームの仕事させてもらうことがありますが、
かなりの確率で、窓廻りから雨水が侵入している形跡をみます。
もっといえば、それによって窓廻りを取り換えたケースもあります。
霧除け庇があるかないかは、外部からでもわかりますよね?
それがよい家かどうかの見極めポイントのひとつといってもいいでしょう。