暖房を考える 5
2022年12月02日 12:00 pm カテゴリ:暮らしのようす
スローハンド代表の森田です。
昨日までに輻射暖房、全館暖房、そして床暖房がお勧めですと、
順次お伝えしてきましたが、もちろん他の暖房方式でも
省エネかつ健康的に冬を過ごすことは可能です。
やはり一番手軽なのはエアコンですよね。
実はエアコン、毎年のように省エネ性能が向上しています。
ほんの数年前のものと比べても格段の差があります。
機能面においても人を感知して暖めたり、
空気清浄機能がついていたりとそれによって値段も変わりますが、
一番使いやすい暖房方式といえます。
ですので、よくエアコンを使いすぎると
電気代が跳ね上がるというのは、少しばかりエアコンが可哀そうな話です。
エアコンが悪いのではなく、家の性能、つまり断熱性や気密性が悪いので
暖まりにくかったり、温度ムラが生じて不快に感じたりするのです。
現在国をあげて建物の省エネ基準を高める方向にあります。
この10月から認定基準が変更された省エネ性能を有する建物であれば、
結構エアコンでも電気代を節約しつつ冬を過ごせます。
それでもエアコンを使うことに抵抗があるというのは、
おそらく対流式の暖房が身体にあわないのではないでしょうか?
実は私もそうです。
子どものころからガスストーブで過ごしてきたので、
エアコンのように空気の対流を起こすものにあまり慣れていないんですね。
だから夏の扇風機もちょっと苦手なんです(笑)。
もうひとつは、エアコンを点けていると室内が乾燥するという点ですね。
なぜそうなるかという理由を話すと長くなりますが、
簡単にいうと空気を暖める暖房の場合、
空気に含まれる水分が減るわけではないのですが、
空気が暖まることで湿度は低下します。
人間は室内が乾燥しているとか潤っているとかを水分の量で感知するのではなく、
相対値、つまり湿度で感知します。
空気を暖める暖房の場合は、どうしても湿度は低下してしまい、
人は乾燥していると感じるわけです。
ちなみにガスストーブや石油ストーブは
点けていても室内が乾燥することはありません。
むしろ窓に結露が発生することもあります。
これは石油やガスが燃焼する際、水蒸気も発生しているから。
器具によってこういった違いがあることも
知っておいて損はないでしょう。
まあ2025年基準の家であれば、エアコンの温度設定もさほど上げなくてもよく、
当然常時ガンガン空気を送るような使い方にはならないので、
対流による不快感や過度な乾燥も起きにくいと思いますので、
ずいぶん以前とは印象が違うかもしれません。
私も必要以上にエアコンを毛嫌いせず、しっかりとそのメリット・デメリットを見直して
うまく活用していこうと最近は考えています。
エアコン設置のポイントのひとつは、器具そのものが目立たないことです。