スローハンド有限会社は、浜松で自然の力を活かしたパッシブソーラーと心地よい木の家を提供する工務店です。

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間取りづくりのポイント 4

2022年12月08日 12:00 pm カテゴリ: 

スローハンド代表の森田です。

 

今日は“生活動線は短く”ということをお伝えしたいと思います。
実際に家を建てた方へのアンケートで「ここはもう少し考えればよかった」
という質問に対しての答えというのがあります。
つまり、後悔しているところですね。
これも時代によって多少変わりますが、だいたい1~3位はほとんど変わりません。
1位は何かというと収納に関して、少ないか無駄に広いというもの。
2位は希望の設備を付けたがあまり使わないというもの。
そして3位が生活動線が使いづらいというもの。
1位の収納については別途お伝えしたいと思いますが、
今回は3位の生活動線についてです。
 
生活動線とは簡単にいえば暮らしの中で住まい手が動く線。
たとえば手を洗うために洗面所に行くことも、
洗濯を干すために洗濯機から物干し場に移動することも生活動線です。
実際のところすべての動きをスムーズで
ストレスのないものにするのはなかなか難しいものです。
ですから、これは絶対に優先したいという
動線は何かを考えることをお勧めします。
 
生活の営みの様は人ぞれぞれです。
よく住宅雑誌やネットでこれがいいと謳っていますが、
それが自分のスタイルにあうかどうかをよく考えた方がよいと思います。
あと、ひとつの動きに固執してしまうと、たとえば数年後に生活スタイルに
大きな変化をもたらすものが出てきたら
想定した動線も変わってしまうかもしれません。
 
最近でいえば無線LANとかスマホ。
無線LANの普及で家中どこでもネットがつながるようになりました。
ちょっと前まではパソコンの前に座って
ネットをチェックするスタイルでしたが、かなり変わってきてますよね。
また10年くらい前には薄型テレビになったことで、
それまでコーナーが定位置だったテレビが
壁の真ん中に置かれることになりました。
こうやって生活に影響のある変化はわりと頻繁におこります。

ではどうやって動線を考えるかというと・・・
リビングを中心にして「廻れる動線」にすることをまずお勧めします。
家族が集うリビングから、どこに行くにもほぼ均等な位置であれば
生活スタイルが多少変わったとしても余計な動きは軽減できます。
 
水廻りの動線でいえば、一番ポイントになるのは洗濯のための動線ですね。
洗濯機の場所はおおむね脱衣室が多いですが、
最近は物干しスペースを室内に確保したいという要望も増えています。
室内に確保するとしても1階でできるのか、2階になるのか、
それだけでなく取り込んだ洗濯物をたたむ動き、そしてそれを収納に収める動き。
そこまで含めて考えるべきです。
 
先ほどご紹介したアンケートで生活動線への答えが3位になる理由が
なんとなく理解できませんか?
ここまで動線のことを深く考える人ってそうはいませんよね?
間取りを考えるとなるとまずはリビングを広くしたいとか明るくしたいとか、
キッチンは対面にしたいとかそういう話になりがちです。
できれば生活動線の重要性を認識した上で間取りを考えていただければと思います。

 

浜北・新原の家001 直線な家事動線の実例です。

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