空間づくりの注意点 11
2023年03月14日 12:00 pm カテゴリ:家づくり事始め
こんにちは、
スローハンド代表の森田です。
今日もキッチンについてお伝えしたいと思います。
キッチンについて考えるとき、どうしても設備的な点を
どうしよう、こうしようと考えがちです。
それももちろん大事なのですが、それより前に、
どこにキッチンを配置するのがよいかを
まず考えるべきでは、と思っています。
キッチンに立ったとき、そこからの動きやそこからどんな風な眺めになるか?
人の動きのとの関係、空間の広がりはどんな風に見えるか?など、
配置する場所にによってそれらが大きく変わってきます。
では、配置する場所はどこが適切なのかといえば、
別に南側でもいいし、北側でも構わないし、どこでもいいと思います。
ただ、住まいの動線の中にキッチンを置くことが肝要だと思っています。
キッチンがあまりに隅っこに追いやられて、
家族の気配が感じられないとか、玄関の真横にあって落ち着かないとか
他の水周りスペースと相当な距離があるとか
キッチンだけの動線が必要というのではなく、
生活動線の中にキッチンがあるというのが良いと思います。
家族がなんとなくキッチンに集まってくるような、
家事がストレスなくできるような
そういう場所に配置するのがよいと思います。
もっと言ってしまえば、キッチンが家の中心になる家がよいと思っています。
場所的な真ん中という意味での中心ではなく、家族が集まるという意味での中心です。
ですから、予算に限りがあるというのが家づくりなのですが、
キッチンはできる限りしっかりと造るのが大事だと思っています。
ただそれが、便利で機能が豊富な設備を取り入れる…
ということではありません。
あくまでそこに家族が集い、情愛を育むために
必要かつ十分である、という意味でしっかり造るのです。