今一度、パッシブデザインを考える
2023年04月12日 12:00 pm カテゴリ:家づくり事始め
こんにちは、
スローハンド代表の森田です。
今回は、「今一度、パッシブデザインを考える」と題して、
ここ数年家づくりのひとつのスタイルとして確立されてきているパッシブデザインについて、
暮らし方を含め、いろいろお伝えしてゆきたいと思います。
私もこの住宅の仕事に従事して丸35年が経ちました。
最後の昭和の年から、平成そして令和と、まさに時代をまたいで30年間、
家づくりにずっとかかわってきましたが、とりわけパッシブデザインの家づくりには
心血を注いできました。
HPの代表あいさつにもそのことは記していますが、
初めの頃は時まさにバブル景気の真っ只中。
その中で、省エネとか高気密・高断熱とか、ソーラーハウスとか言っても、
何言ってんの?と訝しがられたものです。
とりわけパッシブデザインなんて、何なのそれ?とあしらわれていました。
さて、そもそもパッシブって言葉、今この現在でもあまり馴染みがないかもしれませんね。
日本語のすると「受動的」とか「盲従する」とか、
あまり前向きな意味合いではないのですが、
それが逆に暮らし方を左右する部分でもあります。
それについてはおいおい話しに出てきますが、
パッシブデザインを定義するならば、
「機械的な手法によらず、建築的に自然エネルギーをコントロールすることで、
建物の温熱環境を整えようとする手法」
ということです。
単に受身ということではなく、機械に頼りきりにならず、
建築手法で暮らしやすい家を実現しようという
逆説的ですが、実はアクティブな考え方でもあります。
そう考えると、たとえば太陽光発電を設置して、そこでできた電気を使うことを前提とした
オール電化の家というのは、ぱっと見はパッシブな暮らしっぽいですが、
むしろアクティブな暮らしといえます。
できるだけ建築の手法で暮らしやすさを実現する・・・
ここがとても重要なんです。
次回からだんだんと深層をお伝えしていきます。