心地よさを生むプランづくりのツボ 4
2023年06月02日 12:00 pm カテゴリ:家づくり事始め
こんにちは、
スローハンド代表の森田です。
「心地よさを生むプランづくりのツボ」と題して
家づくりでもっとも楽しいステップでもあるプランニングについて、
その要点をお伝えしたいと思います。
今回は、「室内の空気」についてです。
日々暮らしていて、家の中の空気のことを意識するなんてあまりないかと思います。
でも、これも心地よさと大きな関係があるんです。
基本的には暖かい空気は軽いので上昇します。
逆に冷たい空気は重く、下に下がります。
そうすると何もしないと天井の方は暖かくて足元が寒い、
いわゆる頭寒足熱の逆になってしまうわけです。
まずこれをそのままにしておくか、対策をとるかによって
暮らしの質がかなり変わってきます。
また、窓近辺は陽がかげったときや夜に冬の外気に冷やされた空気は、
窓沿いに下りてくるいわゆる「コールドドラフト」という現象がおきます。
その他にも暖かい空気が上昇する代わりに冷たい空気が降りてくるため、
階段周りはさほど温度は違わないのに、ひどく冷たく感じることがあります。
こういったことを考えると、家づくりをする中で室内の空気の流れや動きは
十分留意しておかないといけないことがお分かりかと思います。
そういうことを考慮せずに階段の位置を家族が常に居る場所に設けたり、
吹抜けに大きな窓をつけてコールドドラフトをよりおこさせたり、
温熱環境を不利にするような間取りにしたりすると、
余計な対応をしないといけなくなります。
心地よい空間にするためには、空気をコントロールする術も大事なんです。
次回はその対応法をいくつかご紹介いたします。