心地よさを生むプランづくりのツボ 9
2023年06月12日 12:00 pm カテゴリ:家づくり事始め
こんにちは、
スローハンド代表の森田です。
先週から「心地よさを生むプランづくりのツボ」と題して
家づくりでもっとも楽しいステップでもあるプランニングについて、
その要点をお伝えしたいとおりますが、今回は「台所」についてです。
キッチンではなくあえて台所と表するのは、
キッチンとしてしまうと、そこだけの空間のことになってしまいますが、
台所とすると、他とのつながりも含めてそう表するように思えて、
個人的にはこの表現がしっくりしているんです。
前置きはこのくらいにして、朝昼晩のごはんをつくる。
その合間にいろんな繁雑な家事をこなし、時には来客もあったりする。
日常生活はそれが普通です。
その日常生活を円滑に、動きやすく実用的な場所にすることが、
台所をプラニングするときにはもっとも重要といえます。
そこが暮らしの中心になるといっても過言ではありません。
そのポイントは「まわれる動線」です。
台所を中心として、洗面所や玄関、居間や2階に上がる階段への
動線がスムーズになっていると家事がすごくラクになることはもちろんですが、
暮らしやすさにも寄与します。
どうしても“キッチン”だけで考えてしまいがちですが、
家事や暮らしのことを考えたら、他の空間とのつながりや動きを
しっかり考えて配置し、どう使うかを吟味することが肝要です。
そのときにもっとも実用性が高いのが「まわれる動線」の中心を台所にすることです。
その「まわれる動線」に沿って居間や和室、ダイニングといった
くつろぎの場所を配置することで立ち働く「動」とくつろぎの「静」が
隣り合わせにありながら交わらない妨げないというという暮らしが可能になります。
どんなご要望よりもこの「まわれる動線」を台所を中心にしてカタチにすること。
心地よさを生むプランのツボとしてはもっとも重要なものだと思っています。