心地よさを生むプランづくりのツボ 12
2023年06月15日 12:00 pm カテゴリ:家づくり事始め
こんにちは、
スローハンド代表の森田です。
「心地よさを生むプランづくりのツボ」と題して
家づくりでもっとも楽しいステップでもあるプランニングについて、
その要点をお伝えしたいとおりますが、「仕上げ」についての続きです。
なるべく同じ素材や色で統一するのがよいと思っていますが、
ではどんな素材がよいのか?ということですが、
基本的には「本物」の素材を選択するのがよいと思います。
床であれば、無垢の床材ですね。
スローハンドでは、鳳来の杉をメインで使っています。
杉は針葉樹で柔らかい樹種です。
キズがつきやすいというデメリットもありますが、
それを凌駕する足ざわりのよさや保温力がメリットとしてあります。
広葉樹の床材を選ぶこともありますが、基本的にあまり主張をしない
「静かな」床材を使うようにしています。
壁や天井は、漆喰や珪藻土といった左官塗りの壁が人気ですが、
もちろんそういった素材も使いますが、
AEP(アクリルエマルジョンペイント)で仕上げることがほとんどです。
ポイントで漆喰などを使うという感じですね。
何よりコストパフォーマンスが高いこと、手入れがラクなこと、
求めているマットな白が実現できること
これがAEPをお勧めしている理由です。
白い壁は、心地よいプランづくりとも密接に関係します。
白い壁にすると、空間と空間の連続性がより感じられ、
小さな家であれば広がり感につながります。
少しの光でも室内に明るさをもたらすことも可能です。
あと、木との相性のよさもあります。
窓の枠であったり、柱や梁をあらわしにしたり、
障子や建具があったり、あちこちに家の中には木があちこちに使われます。
その素材の対比が、上手く調和することが心地よさを生むわけです。
そういった空気感を作り出す上で仕上げをどうするか…ということは
見逃されがちですが、かなり大事なことなんです。
単に自然素材だからとかよく耳にするからとか、
イメージだけで選ぶのではなく、空間を生みだす大事な要素として
仕上げを考えていただけるとうれしいです。
和室などではポイント的に漆喰で仕上げたりします。