土地についてあれこれ 3
2023年07月12日 12:00 pm カテゴリ:暮らしのようす
こんにちは、
スローハンド代表の森田です。
不動産屋さんがいう「いい土地」と、われわれ建築屋がいう「いい土地」には
埋めがたい差があります。
これから土地さがしをする方は、どうしても不動産屋さんがいう「いい土地」を
基準にしがちで、例えば駅まで何分とか、学校が近くにあるとか、
買い物がラクとか、いわゆる生活条件のよいところが「いい土地」と思いがちです。
すでに土地の手当てがある方は、その土地で家を建てて住むことになるので、
いかにその土地がよい土地か積極的にいいとこ探しをします。
でもこれ、ものすごく大事なことで、買い物が少し不便だろうが、
学校が近くなかろうがそこで暮らすことは決まっているので、
その中でいかに快適に暮らすかを考えざるを得ないわけです。
そうするとわれわれにとってもその建て主さんの話が、
家の設計をする上で手がかりになるんですね。
その土地をよくするのも悪くするのも、
その土地に住んでからの、その住み心地ではないかと考えています。
ですからこれから土地さがしをするのであれば、
建築屋さんと一緒にその土地のいいとこ探しをするとよいと思います。
よく、「建築家をその気にさせるには土地を見せるのが一番」といいますが、
設計する人は長年の習い性で、土地を見ると脳の中で勝手に図面作り始めるみたいですね。
つまり土地を見ると、反射的にいいとこ探しをするわけです。
土地をすでに手当している方も、自分たちだけでいいとこを囲わずに、
つくり手にそれを共有してもらうことがいい家を建てることの要素になります。
思っている以上に土地って奥が深いんですよね。