スローハンド有限会社は、浜松で自然の力を活かしたパッシブソーラーと心地よい木の家を提供する工務店です。

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収納を考える 6

2022年12月19日 12:00 pm カテゴリ: 

スローハンド代表の森田です。

 

先回、収納を考える上で大事な寸法について3つのポイントをお知らせしました。
1の「生活で使うもののほとんどは30センチも奥行きがあれば収まる」は、
前回までにお伝えしましたが、残りの2つのうち、
「洋服はたたむよりかける方が場所をとらない=収納量が多い」
についてお伝えします。
 
いわゆるウォークインクローゼットという形態は、普通になってきたと感じます。
ひと昔前は、洋服はタンスにしまっていましたが、
今ではタンスを新築のお宅に持ち込む方はかなり少数になりました。
それだけ洋服はかけて収めることのメリットを多くの方が体験しているのでしょう。
 
ではなぜタンスが減ってしまったかというと、おそらく戸というか扉があることで
その分スペースを取る上、戸をあけるという動作がひとつ加わることが
すごくストレスに思うからだと考えます。
ウォークインクローゼットの気軽な収納の仕方が、大きく普及した要因だと思いますが、
それに加え、申し上げたいのはたたむより収納力が高いということです。
 
「えっ、たたむ方がたくさん収納できるのでは?」と思われるかもしれません。
そのとおりなんですが、ちょっと考えてみましょう。
90センチの幅にハンガーパイプ1本付けたら、
そこにかけられる服は薄手のものなら50枚くらいいけます。
同じ空間に棚を設け、服をたたんで収納したとしたら、
その倍、100枚は収められるといわれます。
これだけみると、たたんで収納した方がたくさん収めされると思いますよね?

たたんだときの服の寸法って、単純にいうと4分の1くらいになります。
90センチの幅に100枚収めるには、奥行き30センチで済むわけで
どう考えてもたたんだ方がたくさん収まるのですが、
服ってたためないものもありますよね?
スーツや礼服、コートや子どもさんの学校の制服、
キッチンでも冷蔵庫が一番奥行きをとりますが、
それにあわせないとうまくレイアウトできません。
 
それと同じで、服もたためないものがあることを前提に
収納をレイアウトしないとものすごく無駄な空間を作ってしまうんですね。
するとたたんで奥行き30センチの収納で済むのに、
たためない服のために60センチの収納を前提に
レイアウトすると、ものすごく無駄な空間が生じてしまうわけです。

そうやって考えると洋服をかけた方が実は場所をとらないんですね。
ただ、かけた洋服も着丈は90センチくらいなので、
その下には大きな空間が生じます。
そういうところにたたんで収納する棚や、ボックスをおけば
よりたくさん、そしてより効率よく収納できるというわけです。
あとこれは余分なことですが洋服をかけておくと、
その中でやりくりしないといけないので、服をやたらと増やすことがなくなります。
ある意味、鏡ダイエットみたいなものですね。
 
さて、次回は
「引き出しは意外と場所をとるのでキッチンの収納に取り入れるときは要注意」
についてお伝えします。

 

ハンガーパイプにかけて服の下の余地に、引き出し型の収納を置くのが収納量的にもコスト的にも最適です。

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