心地よさを生むプランづくりのツボ 5
2023年06月06日 12:00 pm カテゴリ:家づくり事始め
こんにちは、
スローハンド代表の森田です。
「心地よさを生むプランづくりのツボ」と題して
家づくりでもっとも楽しいステップでもあるプランニングについて、
その要点をお伝えしたいと思います。
今回は、前回の「室内の空気」について
心地よい室内空間を実現するための対応法をいくつかご紹介します。
まず、階段からおりてくる空気を防ぐには、階段の2階の上り下り口に、
開け閉めできる建具をつけることが効果的です。
とくに冬の暖房の時期は、1階で暖房をした空気が2階に上がるかわりに
階段を通じて下に下がります。
それを階段のところに建具をつけることで防ぐわけです。
建具といっても、背丈もあるようなものでなくても
腰下くらいの高さの建具でも十分です。
冷たい空気は下のほうを流れますから、そこだけ対処すればよいわけです。
それからコールドドラフトを防ぐのには、カーテンやロールスクリーンより
障子が圧倒的に効果的です。
障子とサッシの間に空気層ができるので、そこか冬の冷気、夏の熱さの緩衝になります。
ただ、障子は引き込む場所もとりますし、開けるか閉めるしかできないというデメリットもあります。
そんなときは、最近使用頻度が高くなっています
ハニカムサーモスクリーンがかなり効果的です。
一見、ふつうに見えますが、二重構造になっていて
それが空気層を作り、断熱効果を高めるわけです。
これなら、開け閉めもコントロールしやすいですし、色も選べたりします。
全ての窓でなくても、大きな開口部だけでもこれにするとよいかもしれません。
室内の空気をコントロールすることって
あまりプランづくりと関係なさそうに思われますが、
実はすごく重要なポイントなんです。
繰り返しますが、これを怠るつくり手が結構多いんです。
高スペック化によるチカラ技で、対処しようというのが最近の傾向なのですが、
建築による工夫でできることはまだまだあります。
「見えないものをデザインする」
それを大事にしたいと思っています。