スローハンド有限会社は、浜松で自然の力を活かしたパッシブソーラーと心地よい木の家を提供する工務店です。

スローハンド(有)は、浜松で自然の力を活かしたパッシブソーラーと心地よい木の家を提供する工務店です。

土地についてあれこれ 6

2023年07月17日 12:00 pm カテゴリ: 

こんにちは、

スローハンド代表の森田です。

 

前回の文章のなかで、微気候という言葉を使いましたが、
あまり聞きなれないかもしれませんね。
簡単に申し上げれば、敷地の中で自然のチカラを活かすこと…とでもいいましょうか。
たとえば今は夏ですが、できるだけ家の中に涼しい風を誘いこむために
建てる場所の中で、建築の工夫でできることをするとか、
冬の日照をたくさん得るために、建てる場所の中で建築の工夫でできることをする
といったごく簡単なことなんです。
でもこの簡単なこと、結構やってみると難しいんですよね。
 
先回もお伝えしたように敷地目いっぱい建てると夏の風の通り道が限られてしまう上、

どうしてもとなりとの間に置きがちなエアコンの室外機から熱風が吐き出されて
そちら側の窓は開けられなくなります。
目いっぱい建てずに隣地との距離をとることでそこに木を植えたり、

窓をあけられる状況にすれば風を誘うことにつながります。
また、夏は南風がメインなので南側の窓を大きく開口すれば、
風は入ってきますが出口がないと通りません。
つまり北側に出口となる窓を設けることが肝要です。
そのためには北側も土地も活かさないいけないですよね。
そこにもまた余白が必要なんです。
 
また、南側の庭に大きな木を植えることも夏の暮らしにはプラスに働きます。
青々と茂った木は木陰をつくり、そこを通った風は涼し気です。
また、視覚的にもカンカン照りな雰囲気を消し、気持ちを緩やかにしてくれます。
そうやってひとつひとつ考えて、土地の中で風を誘い込んだり、
日照を避けたりと微気候を生むことで、

できるだけ自然のチカラを活かして暮らすことが実現可能となるわけです。

 

現在の家づくりは、設備に依存して暮らすことがスタンダードになりつつありますが、
まだまだ建築の工夫でできることがいっぱいあると私は考えています。
その一つが、微気候を生むための建物と土地の関係なんです。

 

 

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