「なぜ、そうしているのか?どうしてそれを選択しているのか?」 2
2023年07月21日 12:00 pm カテゴリ:家づくり事始め
こんにちは、
スローハンド代表の森田です。
前回から「なぜ、そうしているのか?どうしてそれを選択しているのか?」と題して、
僕らがなぜ、家づくりにおいてそれを是としているか、それについて紐解いております。
今回は、建物の性能についてです。
弊社のHPをご覧いただいた方の中に、スローハンドは建物の性能についての情報が
ほとんど掲載されていないと不安や疑問を抱く声もあります。
そのお話をする前に同じくHP内にある「代表あいさつ」というページをまず見てほしいと思います。
その中で綴っているように私は社会人の駆け出しの頃、時まさにバブル消費真っ盛りの時代に、
省エネ住宅づくりに注力をしていました。
その頃に会得した知識が、その後の住宅づくりに存分に活かされてきたことにそれなりに自負を持っています。
時が過ぎて、ここ数年建物のスペックが大幅にアップし、
そういう家づくりが当たり前になってきたことをもちろんうれしく思っています。
でも一抹の腑に落ちない気持ちも同時に感じています。
どうも性能の数値合戦に陥っている面もあって、あの頃思っていた理想が
現実になっているのか?というと…そうでもないんです。
そこに折り合いが持てないこともあって、ことさら建物のスペックについて
表示することを控えているというのが本音のところです。
ただわかっていただきたいのは、HPに謳っていないからといって
スローハンドの手がける家が相対的に劣っているわけではありません。
耐震等級3を取得していますし、省エネがらみの数値もUA値でいえば0.5くらい
もう少し頑張れば等級6くらいがアベレージです。
何より、長年に渡り空気集熱式パッシブソーラーを手がけてきていますので、
その効果を最大限にするための設計・施工技術は、手前味噌ながらかなり高いスキルを有しています。
気密・断熱・換気・熱源といった見えないものをデザインする技術力は
一朝一夕で得ることは難しいものです。
その長きに渡る自然のチカラを活用する家づくりの経験から
数値はもちろん大事だけれども、同時にもっと大切にしたいことを理解してほしいと私は考えています。