袋井・浅羽の家
3人だけど、3世代…それでも心地よく、伸びやかに。
おばあちゃん、お母さん、息子さんの3人家族。
ですが、それぞれの年齢で暮らし方や価値観も微妙に違います。
それでも住まいに対する家族の想いは一緒。
そこをうまく引き出して、カタチにしたのがこの住まいです。
家族おたがいの距離感を踏まえながら、
家事動線であったり、明るさや通風だったり、
いつもスローハンドが大事にしている設えは、存分に取り入れています。
また、これまで住んでいた家にも、太陽熱利用のソーラーシステムがあり、
その恩恵を20年受けていたので、それを受け継ぐかたちで
同じく太陽熱を利用したソーラーシステム「びおソーラー」も取り入れ、
冬暖かく、夏涼しいという住まいのあり方は継続しています。

薄いグレーのガルバリウムが、全体を印象付けています。
駐車スペースは敷地の奥に配して、
アプローチの距離を短めにしています。

ダイニングのテーブルが、住まいの中心になります。
タタミ敷にしたリビングとは、プリーツスクリーン仕切れるようにしました。

キッチンは対面型のステンレス製を選択。
それ以外は造作でまとめています。
写真右側の筒は、びおソーラーのダクト。


1階の北側水まわりの奥に、土間のユーテリティスペースを設けました。
ワンちゃんの居場所でもあり、室内物干しのスペースでもあり、
収納空間でもあります。ガス衣類乾燥機や多目的シンクが家事のアシストをします。

トイレの一角にカウンターと陶器のボウルを配置。
ボウルは奥さんがお気に入りの作家さんに造ってもらったもの。
こういう小さなこだわりを大事にしたいと思っています。

コンパクトですが、収納を重視した玄関。
アプローチ周りに緑を設え、行き帰りのひと時に癒しをもたらします。

タタミリビングからの様子。壁の棚には仏壇を置くことを想定しています。
竣工:2022年6月(工期2021年10月~2022年6月)
設計:スローハンド有限会社
構造形式:木造・天竜杉(FSC認証材)
主な外部仕上げ:屋根…ガルバリウム鋼板葺き 外壁…ガルバリウム鋼板一部色モルタル掻き落とし
主な内部仕上げ:天井…PB+AFP仕上げ及びラワンべニア 壁…PB+AEP仕上げ 床…杉無垢板貼り
*太陽熱ソーラーシステム「びおソーラー」
